結婚している女同士

2011.07.21

結婚している女同士が、なぜ同じ子どもをもつ女を自分たちの場からはずれにしてしまうかというと、これには理由がある。それは、場の結束をさらに強めるためではないかと思う。たとえば、結婚している女たちと結婚していない少数の女がいる時、結婚している女たちは団結して一つの場と仲間意識で結ばれ、未婚女性を場からはずしてしまう。「女は子どもを産んではじめて成熟し成長する」という理論で結束するのである。未婚女性という外敵に対し、仲間意識は団結してそれをスポイルする。ところが、全員が結婚し子どもをもつ女性になった時、外敵がいなくなるために結束がぐらつき、分裂しそうになる危険がある。これを無意識に感じて、誰かをスケープゴートにして排除することによって外敵をつくり出して、場の内部の結束を強めるのである。ごくわずかの差、ささいな言葉の行きちがいから誰か一人が排除されて悩むのである。排除された女性は、自分がとくに問題行動をおこした覚えがないのに場から排除されるためにどうしていいかわからないことが多い。実際排除された女性はとくに問題行動をおこしたわけではないのである。ただ単に場の結束のためのスケープゴートになっただけのことである。このような時、日本型場の倫理に縛られたままだと自分の存在があやうく、ストレスに陥ってしまう。大多数の場に入ることより、いかに個を生きるか、が大切な課題なのである。自分と同じ生き方をする人とだけ仲問をつくり、違う生き方の人を排除してしまうという人間関係のあり方を変えていかない限り、「みんなと一緒」の生き方に流される女は減らないのである。

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