昔のマネキンはきちんとメイクもされていましたから、まゆ毛の形やアイメイクなども丹念にチェックしました。また食器売り場に行くと、白い食器がズラーツと並んでいたりすると、「今は飾り気のないシンプルなものが流行ってるんだな」と思ったり。そういう流れがいずれ「ナチュラルメイク」という形で美容にも派生してくるから、面白いのです。もちろん地下の食品売り場も見て歩きましたし、そうやっていろいろなフロアを歩いていると、いつのまにか気分もリセットされてしまう。やはり美容の世界にいる以上、お客さまとお話をするうえで、時代の「半歩先」を見なければならないと思っていた私にとって、「デパートーウォッチング」は雑学の源でした。ファッションやメイクの流れを、歩きながら肌で感じつつ、いつのまにかストレスを解消してくれる不思議な場所。そんな「魔法の箱」のようなデパートに、私はずいぶん助けられました。
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