そもそもニューモデルとはなにかといえば、その大部分は旧モデルのスタイルやメカニズムを一新して品質や性能を向上させるというフルモデルチェンジをしたクルマということになる。したがってニューモデルを語るとき、それが生まれるための作業としてのモデルチェンジをぬきにすることはできない。最重要ポイントとなるべきテーマであろう。さて自動車のモデルチェンジとは、いつごろから始まったかと調べてみると、これもまた再三取り上げたT型フォードとGMのシボレーとの競争に、その端を見ることができる。
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T型フォードは一九〇八年の誕生以来二七年まで、基本的構造を二〇年間にわたって変えなかった。VWビートルも、一九三四年の設計開始から三九年の生産モデルを含めて一九七八年まで、じつに四〇年もの間、ボディ・スタイルやエンジン構造とそのレイアウトのRR方式を変えなかった。さて、GMのシボレーは、現在の各社が考えているのと同じ理由で、一九二〇年からT型に対抗することを意識しボディの色や形を増やしたばかりか、二三年からは毎年のようにボディ・スタイルやメカニズムの小変更を繰り返し、今日に見られるモデルチェンジの原型を作った。モデル・イヤーすなわち年式という概念を定着させたものである。